我々は小説家ではありません。

かっこいい文章を書く必要はありません。

一番重要なことは、
読み手にとって読みやすく、
伝わる文章を書くことです。

 

伝わりやすい文章には、いくつかのコツがあります。

そのひとつは、
1つの文を長文にしないで、短文で切ることです。

小説を思い浮かべてもらえれば分かりますが、
1つの文が、長文で書かれていることが、けっこう多いです。

小説家にもよりますが、
形容詞や形容文が、これでもかってくらいに書かれてます。

小説家の思い描く世界が、
細やかな描写と共に、流れるように描かれているのです。

言葉や文章という道具を自由自在に操り、
小説家の頭の中の世界へ読者を引き込んでいきます。

 

しかし、これは小説家だからできることであり、
読者も小説だから、好き好んで長文を読みます。

これを我々が真似する必要もありませんし、
とても真似できるようなものではありません。

長文を読むには、それなりに思考が必要です。

しかし、我々はその逆で、
文章自体を理解するのに、考えさせてはいけません。

わかりずらい、と思われた時点で、
読者は他のサイトへ、どんどん飛んでいきます。

そう、我々は小説家になる必要はないのです。

そう考えれば、文章を書くというハードルも下がります。

 

1つの文章を短文で切ることで、
読者は1つの文章を簡単に理解でき、
次の文章をどんどん読んでくれます。

短文を追いながら目線が下へ下へと、流し読みするように読んでいきます。

これが文章を短文で切る効果です。

また、短文で切るには、
句読点の2つを巧みに使うのが有効的です。

普通に短文で区切るときは、
句点[。]を使います。

ちょっと長くなるかな〜と思ったら、
読点[、]をうまく使って、改行すればいいのです。

 

どこで区切るとか、
どこで句読点を使うとか、
厳密な決まりはありません。

意味が区切れるときや、ひこ呼吸置きたいとき、
当然、書き手の癖も出ると思うので、厳密な決まりはありません。

ただ、最低限の条件が1つあります。

それは、書き手が読みやすいように、ということです。

書き手がリズミカルに読めないような文を、
他の読者がリズミカルに読めるわけがありません。

なので、自分で書いた文章を何度も読むというのも、
読みやすい文章を書くには、絶対に必要です。

書いて、読んで、修正して、
再度読んで、修正して、
記事をアップする前に、通読して修正する。

これを繰り返しているうちに、
自分が読みやすい、自分なりの文章が書けるようになります。

 

また、今回のように文章を区切ることは、
スマホの読者のことも考えています。

今は、スマホでネットを見る人が多いので、
句読点を巧みに使って、文章を流し読みできるようにする。

そんな読者への歩み寄りは非常に大切です。

小説であれば、読者が歩み寄りますが、
我々は、小説家でもなんでもありません。

読者へ歩み寄るのは、我々であり、こちらなのです。

 

◆編集後記

私は村上春樹が好きです。

彼の独特な細かく流れるような描写が好きです。

そして、2つの物語が同時進行するパラレルワールド。

 

そのパラレルワールドが、いつしか絡み合う。

この独特の世界観を味わってしまうと、もう終わりです。

村上春樹に完全にハマります。笑