アイデアと聞いて、何を連想するでしょうか。

天才、難しい、他人事の話、などなど
人それぞれ色々あると思います。

ほとんどの人が、アイデアを生み出すことは難しい、
そう思っているだろうと思います。

 

でも、実際は違います。

アイデアは誰でも生み出すことが可能なのです。

アイデアを自分では生み出せない、と思っている多くの理由は、
アイデアが、どうやって生み出されるかを理解していないだけです。

どうやってのhowが、分からないければ、
どれだけ考えても、生み出しようがありません。

 

アイデアの生み出し方を理解する前に、
人間の脳について、ちょっとだけ理解を深めましょう。

人間の脳は、非常に優秀な機能を備えています。

しかし、人間が思っているほど、優秀でない部分も当然あります。

 

そのひとつが、見ても聞いてもいないものを、
連想したり、思い浮かべたりすることはできないことです。

何かを考える場合、必ず頭の中で過去から何かを引っ張ってきています。

人間の脳のクセのひとつなのですが、
過去とつなげて、今を理解しようとするのです。

 

実は、ここにアイデアのヒントがあります。

アイデアと聞くと、天才がとんでもない発想をすることだと理解してる人が多いです。

でも、さっきも言ったように、
どんな天才でも、見ても聞いてもいないものは発想できません。

どんな人でも過去から引っ張ってくるしかないのです。

 

だとすると、残されたできることは、合わせ技しかありません。

Aという記憶とBという記憶を合わせて、
何かを発想したり、連想したり、思い浮かべる。

実はそれ自体が、アイデアなのです。

なので、全てのアイデアは、記憶と記憶の複合で生まれたものです。

それが、何を記憶として引っ張ってくるか、
あとはそれが、2つだったり、3つだったり、それ以上だったり、
その部分が変わるだけで、生み出し方は一緒です。

 

簡単な例でいえば、飛行機はどうでしょうか。

鳥という動物がいなかったら、
ライト兄弟は飛行機を思い浮かばなかったはずです。

鳥と何かを複合させて発想されたのは明らかです。

その証拠に、鳥のような形の物体で実験され、
実際に最初に飛んだ飛行機らしきものも、
鳥のような形をしています。

まあ、今の飛行機も鳥に似てますが。汗

 

話を元に戻して、アイデアというのは、記憶と記憶の複合です。

それ以上でも、それ以下でもありません。

これを理解していれば、誰にでもアイデアは生み出る、
そこまでは理解してもらえたと思います。

 

あとは何が変わってくるのでしょうか。

まずは、過去から引っ張ってくる題材の質と量です。

過去の記憶の複合なので、その題材が良くて多いほど有利です。

なので、若いうちから、
いろんなものを見て、触れておけと言うのでしょうね。

ただ、心配ご無用です。
人より題材が少なくても、思考で補えますから。

 

もうひとつは、合わせ方ですね。

記憶の全てのものを頭で合わせてイメージすることは不可能です。

パターンの数が無限に近く存在するので、
そうではなく、合わせるものを選ばなくてはなりません。

過去のどの題材を引っ張ってきて、
どれとどれを合わせるのか、
この辺りは、最初はセンスが影響するかもしれません。

でも、思考の訓練をすれば、誰にでもできるようになります。

 

いずれにしても、特別な人間だけがアイデアを生み出せる、という考えは間違っています。

アイデアのメカニズムが理解できたら、あとはどんどん経験を積むだけです。

最初はうまくいかないこともありますが、とにかく諦めないことです。

何をするにも最初はコツをつかむのに時間が必要です。

そこを乗り越えるかどうかで、人生が変わるのです。笑

 

◆編集後記

今回のアイデアの話に限らず、
人は思い込みで難しく考えてることがあります。

それか、最初から思考停止して、
ふわふわっとしかイメージできないとか。

まずは、観察してみる、思考してみる。

 

そんなことから始めればいいと思います。

とにかく難しく考えない、思考停止しない。

そう、思考するクセを付けると、実はいいこと尽くめなのです。笑