自分を成長させる特効薬、
『コンフォートゾーン』をご存知でしょうか?

簡単に言うと、
自分の内面や実際の外の世界からの、安全領域のことです。

自分を成長させたいとき、
自分をステップアップさせたいとき、
そんなときは、絶対に意識した方がいいことのひとつです。

それは、
安全領域である『コンフォートゾーン』
から出ることを習慣化させることである。

 

動物で考えると、とてもわかりやすいです。

動物は自らの安全領域を、本能で感じ取って行動しています。

例えば、
初めての場所=知らない世界=危険箇所がわからない

だから、いつもの場所で餌を探そう、となります。

上記のことを本能で感じ取って、動物は自らの行動を選択します。

だから動物は、自らコンフォートゾーンの外へ出ようとはしません。

出れば、危険が増え、最悪は死に絶えるかもしれないからです。

 

そして、人間も動物である以上、危機管理システムが働き、
コンフォートゾーンから出ようとはしないのが普通です。

人間は、動物であることを忘れた動物、
ということを忘れてはいけません。

ここで重要なことは、
良い悪いの話ではなく、本能がそうさせているということです。

 

しかし、人間は本能とは別に、
自分の意思によって、本能とは別の選択をすることが可能なのです。

自分を成長させたい、自分をステップアップさせた、
そう思ったら、それを変える選択が可能だということです。

コンフォートゾーンから出なかった結果が、今の自分であり、
これからも過去と変わらない未来が待っていることが嫌なら、
コンフォートゾーンから出ることを選択するしかありません。

しかも、1回だけでは、意味がありません。

そして、最初は誰でも怖いのです。

常にチャンスをうかがい、チャンスと思ったら、
思い切って、自らの意思でコンフォートゾーンの外へ出るのです。

 

これを常に意識して、繰り返すのです。

そうしているうちに、習慣化され、
そのうち、コンフォートゾーンから出るのが当たり前になります。

習慣の力は偉大です。

習慣化されれば、それが当たり前となり、最終的には恐れがなくなります。

それを繰り返すうちに、
徐々にコンフォートゾーンが大きくなります。

そうすれば、いつしか、コンフォートゾーンという、
概念すら自分の意識から消えるときがきます。

そうなるまで、まずは意識して、
コンフォートゾーンから出る習慣を身に付けましょう。

 

あと、コンフォートゾーンからの、出方も注意が必要です。

むやみやたらに、
ただ、ゾーンから大きく出れば良い、というものでもありません。

その逆で、1回で大きく出ないことが、コツです。

たまに、セミナーなんかで、
「とにかく思っ切り出ろ~」
みたいなのがありますが、それは絶対にやめたほうが良いです。

コンフォートゾーンから出すぎると、
あまりにも今までの環境と違いすぎて、
多くのストレスを抱え、トラウマになってしまいます。

そなったら最後、
2度とコンフォートゾーンから出られない自分になりかねません。


イメージ的には、2歩です。

1歩だと、片方の足が、まだゾーンの中にあり、
変化が少なすぎです。

2歩でれば、ゾーンには近いが、ゾーンからは完全に出ています。

まずは恐れず、2歩、コンフォートゾーンから出ましょう。

 

◆編集後記

私の息子は、現役の高校球児です。

今年の夏、2年生でした。

ポジションは、ショート、もしくは2番手のピッチャーです。

夏の大会の直前、緊急事態が発生しました。

3年生のエースの子が、肩を壊してしまったのです。

ということで、私の息子が実質の今大会のエースとなりました。

 

自分が出たい、出たくないは、別問題として、
監督の指示ひとつで、マウンドに立たなければいけません。

それを応援席で見ていて思いました、
息子はコンフォートゾーンから出ている。

しかも、出たい、出たくないの、自らの意思とは関係なく、
チームの運命を背負って、マウンドに立っています。

 

家に帰ってからも、考えさせられました。

大人になると、
コンフォートゾーンから出るシュチュエーションは、
極めて少なくなります。

というか、自ら出ないと、出る機会すらありません。

だからこそ、
自らコンフォートゾーンから出る習慣を身につけるしかありません。

そして、そこが終わりではありません、
そこからが、ようやくスタートなのです。