なぜ今は低金利なのでしょうか?

金利って、何がどう影響して動くのでしょうか?

知っているようで知らなかった、
理解しているようで理解していなかった、
金利についてのお話です。

 

経済は『経済学』という言葉があるように、ちゃんとした1つの学問です。

いろんなものが影響しあい、そう単純に答えが出せないのも特徴です。

そうは言っても、連動性や相関関係があるのが経済学です。

そんなわけで、今回は、金利と景気の関係についてのお話です。

金利と景気は連動性がある

金利が上昇すれば、株価は下落すると考えられています。

株価とは、景気と考えると、理解しやすいです。

 

まずは、企業サイドから考えます。

金利が上昇し、会社として借入金があった場合、
借入金に対する支払利息が増えるので収益が減ります。

また、金利が上昇すれば、
借入を前提とした設備投資などは控えるでしょう。

 

次に、一般人や投資家サイドから考えます。

金利が上昇すれば、住宅ローン金利も上がり、
家を建てたりなどの消費が減ります。

また、預金金利が上昇するので、
株などの資金が預金へ移動するので、
当然ですが、株価は下落します。

これが、一般的に考える、金利と株価(景気)の連動性です。

日本のバブル崩壊はどうだったか?

日本のバブルピークは1989年

不動産価格が高騰し、
一般のサラリーマンがマイホームを持てなくなりました。

その時に、日本銀行の総裁になったのが、三重野康氏です。

なんとかこの状況を抑えようと、
断続的に、急激的に金利を引き上げたのです。

その時に付いたネーミングが、『平成の鬼平』です。

この時の対応が、良い悪いといことではなく、
良くも悪くも、金利と景気は連動しているという証拠です。

今後をどう考えるべきか

このように経済は相関関係でつながっています。

絶対の法則ではありませんが、
お互いが影響しあい、連動性は見られます。

景気が悪くなると、株価は下落します。

そういう観点で見れば、
株価は未来を読む指標にもなりうるということです。

 

そして、今の日本の現状は、どうでしょうか?

超低金利どころか、ゼロ金利政策をとっています。

それでも、なかなか景気が回復しない状況が続いています。

かと言って、金利を上げると、
日本の国債の利息も上がってしまい、
日本自体が破綻・・・

まあ、そう単純に結論付けるのもおかしいですが、
日本や円に対して、楽観視し続けるのもどうかと思います。

今後はカントリーリスクを考えるべき

経済の勉強をしていると本当に勉強になります。

そして、いろいろが絡み合って、影響し合うので、
『経済学』に公式は無いなとも思いました。

いろんな先生や学者の方が意見を述べてますが、
その通りにならないのも分かる気がしてきました。

 

そして、いろいろ勉強していくと、
カントリーリスクを考える重要性も理解できます。

私も日本人なので、当然ですが、日本の繁栄を願ってます。

でも、日本のリスク=自分のリスク、にしてはいけません。

 

自分の運命を国家と切り離すことの重要性を痛感しました。

言い方を変えるならば、国境を超えたリスクヘッジです。

日本は島国なので、この思考が生まれもって無いのが常識です。

 

余談ですが、

元巨人軍の桑田投手が、
「片っ端から常識を疑った」
と言ってましたが、その重要性が身にしみてきました。

しかし、怖いのは、
常識は無意識で成立していることが多いです。

まずは、そこから考え直す必要がありそうです。汗