プライベートバンクは金利の高さが注目されがちです。
現に、私が運用しているプライベートバンクの金利は、年利10%くらいです。
しかし、高金利のことよりも、もっと重要なことが実はあります。
それが、『信託(トラスト)』されているかどうかです。
なぜならば、
せっかく高金利によって増え続けている資産が、
守られなければ、なんの意味もないからです。
プライベートバンクの考え方の中に、
高金利と信託(トラスト)のセットは、必要不可欠なのです。
プライベートバンクと言っても、実はピンキリで、
一般的に日本で知られているのは、新興国のプライベートバンクです。
新興国は日本と違って、銀行の金利が高いので、
10%はおろか、20%を超えるところもあります。
しかし、そのような国は、その分リスクも高いので、
言ってみれば、ハイリスク・ハイリターンの商品です。
そうなると、
単純に金利が高い銀行を探したら、
たまたまそれが海外の銀行だった、
というだけのことです。
その場合、その銀行に何かあったとき、
その国の法律に沿って、対処されてしまいます。
例えば、日本の銀行の場合、
元本が保証されるのは、1000万円までと決まっています。
まだ、1000万円まであればいいですが、
もっと低い場合、目も当てられません。
せっかく高金利で増えた資産が、
無くなったり、目減りしてしまっては、
何のためのプライベートバンクなのか。
そこで重要になってくるのが、
預けれた大切なお金が、
『信託(トラスト)』されているかどうかです。
信託とは、読んで字のごとく、信頼して託すことを意味します。
もうちょっと詳しく表現すると、
『自分の大切な資産や財産を、信頼できる人や機関に託し、
自分のためや大切な人のために運用・管理してもらう』
制度のことです。
超簡単に表現するならば、
信託とは、大切な資産や財産を、
法律でがんじがらめにして守ることです。
しかも、継承もされるので、相続に関する心配も必要ありません。
そもそも、プレイベートバンクは、資産家や財産家の家が、
代々資産や財産を守り、継承することが目的です。
そう、守りの考え方や要素が強いのが特徴です。
それが、高金利の部分だけをとって騒がれているのが、
今の日本のプライベートバンクの現状です。
まあ、それでも知る人ぞ知る情報なのですが、
信託(トラスト)まで考えられたものは、ほとんどありません。
私が運用しているプライベートバンクは、
当然、信託(トラスト)されています。
この辺のことを理解したときは、なるほど〜って本当に感心してしました。
非力ながら、できる限りの人にこのことを伝えたいと考えています。
◆編集後記
それにしても、このような情報は普通は流れません。
その理由もわかってきました。
それは日本の国として困るので、金融庁もしっかりと締め付けています。
逆から考えると、日本の金融庁の締め付けは、非常に優秀です。
当然ですが、我々は日本の法律を遵守しなければいけません。
その辺も踏まえ、知れば知るほど、調べれば調べるほど、奥が深いです。汗