私のところには、いろんな投資の話や、お金儲けの話がきます。
私自体がお金稼ぎの話に興味があり、また幅広い交友関係があるからです。
今日の話は、金とビットコインの投資の話でしたが、
もう、最初から怪しい臭いがプンプンでした。
ある投資家の大金持ちが、金が採掘できる山を買ったとか。
その採掘ビジネスに投資すれば、
なんと配当がビットコインでもらえ、
しかも、金利は月利3%なので、年利36%という超高配当です。
もう、この時点で、
「詐欺案件です」と言っているようなものです。
本当に金が採掘できる山だとしたら、そんな貴重な山を誰が売るでしょうか。
仮に、もし、購入できたとしても、
そんな大金持ちなら、自分のビジネスとして採掘するはずです。
わざわざ投資を募って、月利3%支払う意味がありません。
話はまだまだ続きます。
なんで、ビットコインで配当が支払われるかが疑問です。
その返答に対し、
「ビットコインは金と同じ」
という幻想を植え付けたいようでした。
ビットコインは発行枚数が決まっていて、
発行のされ方が、金と同様に採掘のイメージがあるとか。
しかも、今後、ビットコインは世界の通貨に変わるため、
値段が跳ね上がるとのこと。
確かにシステム的には発行枚数が決まっていますし、
発行する過程をマイニング(採掘)と言います。
ただ、この話は、
ビットコインを金と同じイメージにするための、
マーケティング戦略に過ぎません。
ビットコインの脆弱性の話は、何もないかのように進んでいます。
『ビットコインはブロックチェーンだからセキュリティが強い』
というのは、そもそも何も理解していません。
量子コンピュータ耐性がないことや、51%攻撃など、
ビットコインの脆弱性を上げれば切りがありません。
超簡単に説明すると、
量子コンピュータが完成すると、
今までのブロックを一気に書き換えれるので、
その時点で、セキュリティは破壊されます。
しかも、それがわかっていたら、
量子コンピュータが完成しましたと発表する前に、
世界のビットコインを盗み放題に盗み、
それからようやく量子コンピュータ完成が明るみに出るはずです。
51%攻撃とは、超簡単に言うと、
世界のビットコインを、ある人や組織が、
51%以上保有した段階で、セキリティを破壊できる、というものです。
これだって、
いつ大量のビットコイン保有者同士が、
悪巧みするかわかりません。
まあその辺は、このくらいして、話を戻して、
ここではビットコインを叩くつもりはありませんし、
それを言いたいための記事でもありません。
金にビットコインを絡め、
しかも、ビットコインの良いところしか言わず、
あたかも素晴らしい投資のようにしている幼稚さ、
そこが、とても気になっただけです。
この話を持ってきた知人の方には、上記の話をもっと詳しく説明しました。
その上で、
もっと大事な資産形成や資産運用の話を含めて、
プライベートバンクの話をしました。
プライベートバンクについては、
以下のカテゴリーで記事にしています。
目からウロコだと、とても喜んでくれました。
◆編集後記
何十年も、いろんな投資案件を聞いてきましたし、
実は、私も騙されたことは、多々あります。汗
その積み重ねがあるので、ある程度話を聞くと、だいたいわかります。
本物かどうかです。
あと、本当に素晴らしい投資案件は、
ネットでは仕入れられず、必ず人から伝わってきます。
どんな人から、どんな案件か、それが非常に大事です。
最後は、自分でも裏をとるまで調べる。
これに尽きます、特にお金がらみは。