私は素人でありながら、最短最速で建築士の試験に合格しました。

普通に勉強したとしたら到底無理です。

しかし、ツボをついた勉強方法や受験対策で、
見事、学科はおろか、実技にも合格してしまいました。

この話は、国家試験などの対策に使えますし、
仕事術としても参考になること間違いなしです。

本当の話を、物語調でお伝えしますので、
どうぞ参考にしてください。

 

父の他界がきっかけで、
32歳のときに、他の分野から建設業へ転職しました。

建築について右も左もわからない、そんなときに、
社長から、とりあえず建築士を受験しろと言われました。

まあ受けてみるか、程度の気持ちで受験することにしました。

 

まず、参考書を買おうと思い、本屋へ行きました。

建築士の参考書は、
それはそれは、いろんな出版社が、
これでもかってくらいに出版されていました。

科目ごと1冊ずつ揃えている出版社もあれば、
全ての科目を1冊にまとめている出版社もあります。

そして、私が購入した参考書は、
『1冊でまとめられていて、なおかつ一番薄い参考書』
を選びました。

 

この参考書の選び方は、私のいつものパターンです。

何冊にもなる参考書や分厚い参考書は、
最後まで勉強できないことが多いです。

それと、出版社側にしてみたら、
内容を多くした方が高く値付けできるので、
無駄に内容が多いものがほとんどです。

これがポイントの1つ目ですね。

 

そして、次は参考書での勉強の仕方です。

私が選んだ参考書は、
大まかに以下の3つに分かれていました。

①最も重要
②重要
③できればやろう

この中の③の『できればやろう』を
捨てて、①と②に絞って勉強しました。

できればやろうは、全く勉強せず、見ることもしませんでした。

本屋で一番薄い参考書を買っておいて、
さらに、そこから勉強するところを絞ったのです。

範囲を徹底的に絞って、
その部分を繰り返し勉強するのです。

これがポイントの2つ目です。

 

で、結果はどうだったかというと、みごと学科試験に合格しました。

社長もこれにはビックリでした。

私が、ガッツリ勉強している様子がないので、
「そんな適当な勉強で受かると思ってるのか」
と言われていたくらいなので。

とはいえ、学科試験に通っただけです。

実際に図面を書く実技試験が一番の難関です。

しかも、学科合格から実技試験まで、
たったの3週間くらいしかありませんでした。

学科試験が受かると思っていなかった私は、
実技試験の勉強なんてしているわけもありませんでした。

学科試験が受かると思ってる方は、当然勉強してますが。

 

ということで、学科が受かってしまった以上、
今度は実技試験の攻略をしなければいけません。

地域の建築士会でボランティア的に教えている、
実技試験の勉強会へ参加することになりました。

そこへ、製図台を持参し、
教わり出したのですが、
建築の図面なんて書いたことありません。

さすがに講師の先生も、頭を抱えてしまいました。

でも、私が来た以上、講師の先生も教えなければいけません。

教わるがままに図面を書きましたが、
ただひとつ、褒められたのが、
思い切りがいいことでした。

 

あとで聞いた話ですが、
講師の先生も、ほぼ合格は無理だろうと思ってたようです。

まあ、そうでしょうね!笑

それでも、私は諦めず、講習会に通い続け、
夜や休みの日は、ひたすら製図の勉強をしました。

多分、人生で一番勉強したと思います。

実技試験まで、あともうちょっと、
というころには、なんとなく図面が書けるようになってきました。

 

ところがです。

最大の問題は、どうしても時間内に図面が書き切れません。

図面を書くスピードだけは、
どう頑張っても、短時間ではどうにもなりませんでした。

そこで、私は考えました。

お得意の
『完璧を求めず捨てる部分を決める』

 

書かなくてはいけない図面は確か合計4枚でした。

どんなに3枚が完璧に書けていても、
1枚でも、途中で終わっていたら、
絶対に合格できません。

なので、私は、
1枚ずつの図面の中で、
この部分は書くのをやめようと決めたのです。

とにかく多少不完全でも、
全て4枚の図面を書ききるための作戦です。

この作戦のおかけで、
時間内にギリギリ書き切れるようになってきました。

そして、もしかしたら受かるかも、
と自分でも思えるレベルまでになったのです。

 

まあ、それでも講師の先生は、
多分、無理だろうと思っていたようです。笑

当日の実技試験では、
お得意の手抜き作戦が功を奏し、
なんとか図面を書き切りました。

実は、実技試験が終了した段階で、
多分、合格するだろうという手応えがありました。

おめでたい私の予想は当たり、
奇跡の実技試験突破を果たしたのでした。

 

講師の先生は、私の合格は、未だにまぐれだと思ってます。

他の方にそう話しているのが、私の耳にも入ってきました。汗

でも、私からすれば、
全て作戦通りで、してやったりです。

今回の話は、
何かの国家試験を受けるときにも使えますが、
ビジネスでも十分使える話です。

 

当然、ネットビジネスでも通じます。

例えば、ブログですが、
最初から完璧を求めず、とにかくやる。

それと、人間はあれもこれもできません。

『選択と集中』というのは、
成功するには絶対に必要な考え方です。

 

余談ですが、ユーキャンこそ使えません。

あれこそ、高額なお金で売るために、余分な資料がありすぎです。

現にユーキャンで建築士を目指し、
なかなか合格できなかった知人に、
手抜き作戦を教えたら、
次の試験でみごと合格しました。

聞こえは悪いですが、手抜き作戦は最強です。笑

 

◆編集後記

会社の社長と常務に言われてました。

「お前が建築士の試験に合格したら2万円やるわ」

2万円とは、なとも中途半端な金額です。

でも、きっちり集金して、4万円儲けました。